採用されるメニュー提案書の作り方
― 飲食店・ホテルが「そのまま使える」5つの要素
― 飲食店・
業務用食品の
なぜ商品説明だけでは採用されないのか
提案先の料理長や購買担当は、日々の営業に追われています。商品の特長・規格・価格を説明されても、その場で判断できるのは「良さそうかどうか」まで。実際に採用するには、次の3つに答えが必要です。
- うちの
店で、 何に なるのか (具体的な 一皿が 見えるか) - で、
いくら残るのか (1食あたりの 原価と、 売価に した ときの 利益) - 今の
厨房で 回るのか (今の 人員と 設備で、 無理なく 出し続けられるか)
商品説明だけの提案では、この3つを提案先が自分で考えることになります。試作・計量・原価計算は手間がかかるため、どうしても後回しになり、そのまま採用に至らない。これが「いい商品ですね」で止まる正体です。
採用される提案書の5つの要素
| 要素 | 提案先の |
|---|---|
| 1. 写真 | 「どう |
| 2. 数字 | 1食 |
| 3. 手順 | 厨房で |
| 4. 運用 | 保温・ |
| 5. 一捻り | ほかの |
1. 写真:商品単体ではなく「料理」を見せる
パッケージや商品単体の写真では、使われ方が伝わりません。提案先の業態に合った器に盛り付けた状態で見せることで、「うちのメニューに並んだ姿」を想像してもらえます。
2. 数字:商品単価ではなく「1食あたり」で示す
提案先が知りたいのは kg 単価ではなく、1食あたりいくらかかり、いくら残るかです。貴社商品だけでなく、組み合わせる食材やロスまで含めた1食原価と、推奨売価・原価率までそろえると、その場で採否を判断しやすくなります。
3. 手順:分量まで確定させる
「適量」「お好みで」が残っている提案書は、提案先で試作と計量をやり直すことになります。分量・手順まで確定した「そのまま使えるレシピ」にすることで、確認するだけで導入できる状態をつくれます。
4. 運用:厨房の目線で書く
バイキングなら保温時間と補充の単位、外食なら提供時間やピーク時の作業量。料理として成立していても、運用で無理が出る提案は採用されません。アレルゲンもこの段階で明記しておくと、確認の往復が減ります。
5. 一捻り:比べられにくい理由をつくる
同じ使い方なら、最後は価格で比べられます。薬味やソース、盛り付けなど、ほかの店と差がつく一工夫を添えることで、提案そのものに価値が生まれます。
提案先に合わせる3つの下調べ
同じ提案書をどの提案先にも出していると、どこにも刺さりません。作る前に、最低限次の3つを押さえます。
- 業態・客層・価格帯:同じ食材でも、バイキングと定食では使い方も売価もまったく違います
- 既存メニュー:
今 ある メニューとの 重なりや、 足りない カテゴリーを 確認します - 今、優先している課題:人手不足、原価高騰、季節のフェアなど。優先テーマに沿った提案は後回しにされにくくなります
よくある失敗
- 原価が
商品単価だけ :組み合わせる 食材や ロスが 抜けていて、 提案先で 計算し直しに なる - 工程が
多すぎる :料理と しては 魅力的でも、 ピーク時に 出せない - 全提案先に
同じ :内容 業態や 課題に 合っていないため、 検討の 優先順位が 上がらない - 資料を
渡して 終わり :営業担当が 狙いを 説明できず、 商談で 質問に 答えられない
まとめ
採用されるメニュー提案書は、提案先が「確認するだけで判断できる」状態になっています。写真・数字・手順・運用・一捻りの5つをそろえ、提案先の業態と課題に合わせる。この積み重ねが、商品の採用率と取引先との関係を変えていきます。
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